今回もワイメール公式コラムをご覧いただきありがとうございます。
さて今回は、今までご紹介した記事も含めて、ワイメールを使い始めたばかりの時期に注意すべき点や、適切な対応方法などについて、総集編としてご紹介していきます。
これからワイメールを使い始める方、ワイメールへの乗り換えを検討中の方は、この記事だけでもぜひ参考にしてみてください。
目次
過去のメルマガの引継ぎをきちんとする
これはワイメールを使い始める前に、他者サービスや自社サーバなどからメルマガ配信を行われていた方が、使用していた読者リストをワイメールに引き継いだ場合などが該当します。
ワイメールに配信元を変更することで、読者の受信メールの振り分け設定などが効かなくなり、急に受信ボックスで目につくようになり、もともと配信許可を得ていた読者であっても、迷惑メールと勘違いされてしまう場合もあります。
読者に誤解を与えぬよう、事前に、
- 配信元を変更する旨
- 変更後はどのアドレス(または何のシステム)から配信されるか
- 今後必要ない場合は配信解除を行っていただく旨
などの告知を行っておくことが望ましいです。
また、配信元の変更後は、しばらくの間は、
- 配信元のシステムを変更した旨(どこからどこに変更したか)
- もともと配信許可を得ている宛先に配信している旨
- 不要な場合の配信解除方法
などをヘッダーやフッターに固定しておくのが望ましいでしょう。
いきなり大量配信しない
一定のまとまった配信先リストをお持ちのお客様の中には、ワイメールの利用直後から、いきなり大量配信を行われる方も見受けられます。
お気持ちはわかりますが、これは過去のコラムでも複数回にわたって書いておりますようにり、基本的にはおすすめしていません。
なぜなら、配信元のレピュテーション(評価)が確立されていない初期段階で、大量に配信を行うと、受信ブロックやISPからの警告を受けてしまうリスクが高まるためです。
ご参考)
・メール配信におけるレピュテーション
・ワイメールの機能を活用し、到達率を高く保ったメール配信を
・メール配信システムに独自ドメインを持ち込むメリットとデメリット
これについての適切な対応方法を以下にご紹介します。
IPウォームアップを適切に行う
IPウォームアップとは、少しずつ配信数を増やして行き、配信元IPやドメインの評価をインターネットに浸透させる方法です。
IPウォームアップについては、以下の記事などで詳しく解説しておりますのでぜひご参照ください。
ご参考)
・初めてご利用の方へ IPウォームアップ機能を無効にしていませんか?
・自動IPウォームアップ機能を活用しよう!
・受信ブロックとIPウォームアップ
オプションの利用を検討する
デフォルトのIPウォームアップスケジュールはゆっくりすぎて、スケジュール終了まで待つのが難しいという場合は、複数IP分散&受信ブロック自動回避オプションをお申込みいただくのも一つの方法です。
このオプションを利用すると、IPウォームアップ中でも、一定時間に配信できる数がIPの数分緩和されます。例えば8IPであれば、1時間当たり10通の配信制限は80通に緩和されます。16IPであれば、160通に緩和されます。
当オプションは、6か月or12か月契約(前払い)でご利用になれます。ご契約の更新が無ければそのまま終了となり元々の単一IPに戻ります。
まとまった配信をすぐに行わなければならないときだけ、リスク回避のためにこのオプションを付けるという方法もあります。
なお当オプションのご提供には審査がございます。詳しくは料金ページをご参照ください。
絞り込み配信で配信先を絞る
初期のうちは、むやみにリスト全員に配信するのではなく、その日のテーマを決めて、テーマごとに配信先を絞る方法もおすすめです。
例えば今日は関東地方の男性だけ、明日は30代の女性だけ、などといったやり方です。
配信数自体を絞ることで、配信終了までの時間が短縮できるうえに、ターゲットごとに読まれやすいテーマ、クリックされやすい商材がわかるなど、副次的な効果もあります。
絞り込み配信(セグメント配信)につきましては、以下の記事などがご参考になるかと思います。
ご参考)
・強力なフィルタリング(絞り込み)を活用して細かなグループも楽々管理
・より関心のある読者だけに効率的にメールを届ける
ステップメールを活用する
ステップメールを利用し、毎日一定数の読者を登録していくことで、自動的にIPウォームアップが行われます。
毎日少量ずつ配信が繰り返されていくので、配信終了時刻も大幅にずれにくくなります。
ステップメールを活用してIPウォームアップを行う方法については、以下の記事などがご参考になるかと思います。
ご参考)
・マーケティングに効果的なステップメールの作り方
ステップメールをうまく利用すれば、販促が自動化されてより安定したコンバージョンが期待できるようになります。
ステップメールを活用した販促については、以下の記事などでもご紹介しております。
ご参考)
・いい意味で「放置」が可能なメール配信システム「ワイメール」 ~実例から学ぶストーリーの組み方~
・ステップメールでシナリオ分岐
配信毎に読者を総入れ替えしない
ワイメールでは、配信毎に読者を総入れ替えしての配信を禁止しております。
この理由としては、読者をワイメールに登録すると読者のシーケンス番号が更新されるためです。
短期間のうちに総入れ替えを行うと、過去の読者のシーケンス番号が新しい読者のシーケンス番号に割り当てられてしまう場合があります。そのため、過去の読者が1クリック解除URLから配信解除を行おうとした場合など、すでにシーケンス番号が更新されていて読者の判別ができなくなってしまう、などという不整合が発生します。
そのため読者の登録・削除については、新しい読者だけを追加で登録するなど、「差分のみ」を管理していただけますようお願いいたします。
また、まったく性質が異なる読者リストを追加するのであれば、メルマガ(媒体)自体を新規に作成していただき、そちらのメルマガで独立して管理をしていただくことをお勧めします。
ワイメールはメルマガ(媒体)の作成数も原則無制限となっております。
なお、頻繁に読者の総入れ替えを行われるお客様につきましては、場合によってはサービスを停止させていただくこともございますので、あらかじめご注意いただけますようお願い申し上げます
すぐにメルマガの効果は出ない?
ご存じのように、ワイメールはご利用者お一人お一人に対し、専用の配信環境を提供しています。
そのため初期の段階では、配信元の評価がまだ確立されていないため、場合によっては受信者の受信ボックスにダイレクトに届かないこともあるかもしれません。
しかし逆に言えば、他の配信者の影響を受けずに、ご自身の手でじっくりと育てていくことができる環境であると言えます。よって、適切なメルマガの効果が出るのには、ある程度の時間が必要となります。
ぜひ、最初の数回の配信だけでサービスの良し悪しを判断せず、これまでのコラム記事でも書かせていただいているように、まずは他社と差別化された環境で、読者の心をつかめるような、コンテンツの継続的な提供に努めていただければと思います。
ご参考)
・ワイメールの機能を活用し、到達率を高く保ったメール配信を
・メール配信におけるオプトイン、オプトアウトとは
・ワイメールは配信サーバーを独占利用できるメール配信システム
ワイメールでは、マジメにコツコツよい記事を配信する配信者を応援するため、今度も専用環境では業界No.1の低価格にて、サービスのご提供を継続していく所存です。
免責事項
当コラムの内容は、コラム執筆時点での内容です。今後のバージョンアップ等により、仕様やインターフェイスが変更になる場合がございます。
またこの記事では、運用方法の一例を紹介していますが、お客様によって、データ量や一度の配信数、配信頻度、エラー比率などの要素が異なるため、すべての環境で効果が出ることを保障するものではございません。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。