今回もワイメール公式コラムをご覧いただきありがとうございます。
当コラムでは、これまでステップメールの有用性や、使い方の具体例などを随時ご紹介してきましたが、今回は、マーケティング の観点から、具体的にどのようなステップメールを構成して運用していくべきかについて、実際の成功例などを踏まえてご紹介いたします。
初めてメールマーケティングに挑戦する方、初めてステップメールを利用して収益化を図りたい方などのご参考になれば幸いです。
ステップメールを運用する2つの大きなメリット
長期的な信頼関係を構築できる
長年のステップメール運用実績において言えることとして、ステップメールから直接的売り上げを上げる、という考え方よりも、ステップメールを使って「読者に有用な情報を与えファンを増やす」という考え方に立って運用されることをお勧めします。
マーケティング教材によっては、よく「フロントエンド商品から始めて、〇通目でクロージングする」といったような手法を目にします。
これも間違いとは言えないのですが、販売する商品や営業形態によっては、売ったら終わり感が出てしまいますし、どうしてもクロージングまでに購入をあおるような構成になり、信頼関係が薄いまま、次第に購入率が下がっていく傾向になりがちです。
それよりも、ステップメール内でのマネタイズは無視し、一般の方にはあまり知られていない業界の裏話や、お客様の目には見えない品質管理の過程などの紹介など、とにかくお客様がメールを受信していなければ知ることのなかった情報、商品に関連した役に立ちそうな情報などを、最初だけでなく常に惜しみなく提供し続け、継続的に信頼関係を維持していくことが大切です。
強い信頼関係が出来上がった暁には、読者は自然と御社のファンになり、何もしなくとも、自分から商品を検索して購入してくれるようになります。
極端に言えば、ステップメール内での売込みは必要ありません。これは一般的には「コンテンツマーケティング」と呼ばれる場合もあります。ステップメールの内容を補完する専用のWEBページなども併用すると、なお効果的です。
海外のスポーツEコマースウェブサイトFanaticsの成功例を紹介します。

Fanaticsは、顧客とのエンゲージメントを高めるため、スポーツファンに向けたコンテンツを制作する際に、 最新の試合や選手の情報などトレンド情報の他に、長く愛される記事となるよう、スポーツの歴史についての普遍的な記事を作成しました。
その結果、6ヵ月でオーガニックサーチは1100%、ランキングキーワードは230%増加し、USA Today・MSN・Yahoo Sports・The Scoreなどの有名メディアに取り上げられるようになりました。
トレンド記事は一時的なアクセスが集まりやすく、ピークを過ぎると急激にアクセスが減少するという特徴がありますが、この事例では、トレンド記事と長く読まれる普遍的な記事の両方を、バランスよく作成したことが成功の要因と言われています。
ワイメールでも、ステップメール利用したコンテンツマーケティングで成功を収めているお客様の事例をご紹介しております。お時間のある際にでも、ぜひご一読ください。
理想的な自動IPウォームアップが実施される
過去の記事でも書いた通り、ワイメールでは、特に配信初期には、IPウォームアップ機能を利用し、徐々に配信の実績を作っていくことをお勧めしております。
IPウォームアップを行うことにより、突発的な受信ブロックのリスクを低減でき、長期的には迷惑メールへの振り分け防止にも寄与します。
ただし、長期間配信がされなかった場合、ウォームアップの効果が落ちるため、
原則、自動IPウォームアップにおいては、 配信の再開時には再度スケジュールの最初からIPウォームアップを行います。このため、久しぶりの一斉配信の際には、配信速度が制限される場合があります※。
※お好みによりIPウォームアップスケジュールや配信制限を手動で調整することも可能です。

これに対し、長期的なステップメールを構築した状態で、定期的に読者の登録があれば、比較的少量のメールが定期的にターゲットに対して配信されるため、IPウォームアップスケジュールを切れ目なく遂行でき、ウォームアップが完了した後でも、配信間隔が開かないため、スケジュールがリセットされる可能性が低くなります。
さらにステップメールで、切れ目なく有用な情報が読者に配信されるルーティンができあがると、フリーメール側での評価も高く安定し、ほとんど迷惑メールフォルダに入らなくなってきます。
このように、ステップメールの戦略的な運用は、読者のファン化に貢献するだけでなく、アプローチの面からも好循環が生まれます。
ステップメールの構成例
ここでは、実際に成功を収めているステップメールの構成例をご紹介します。
初めてステップメールをご利用の場合は、ぜひこれらの基本形態をご参考に、必要に応じて独自色を盛り込みながら、内容を充実させてみてください。
配信時期 | 件名の例 | 目的 |
4日目 | %%NAME%%さまへ | 挨拶・担当者の自己紹介など |
6日目 | 〇〇が強すぎる、××が弱すぎるときの対処法 | 早期にありがちなトラブルのサポート |
7日目 | 改めまして、本日からよろしくお付き合いください | このメルマガの主旨説明 |
9日目 | 〇〇なんて、どれも一緒? | 一般的に言われている疑問の解決 |
11日目 | ××の状態で購入するべき? | 一般的に言われている疑問の解決 |
12日目 | 〇〇するときに静電気を抑える方法 | 早期にありがちなトラブルのサポート |
19日目 | 〇〇は体に悪い? | 一般的に言われている疑問の解決 |
25日目 | 〇〇の基本、××のお話 | 基礎知識の補完 |
29日目 | ××の真実 | 基礎知識の補完 |
33日目 | △△による結果の違い | 基礎知識の補完 |
45日目 | 〇〇と××の違い | 基礎知識の補完 |
: | (主に基礎知識の補完、タイミングをみてトラブルサポート) | |
110日目 | 〇〇の世界基準「××」とは?(第1回) | 業界的な話から、周辺サービスに興味を持たせる |
116日目 | 〇〇の世界基準「××」とは?(第2回) | 業界的な話から、周辺サービスに興味を持たせる |
122日目 | 〇〇の世界基準「××」とは?(第3回) | 業界的な話から、周辺サービスに興味を持たせる |
128日目 | 「〇〇(大会名・称号名)」の意義 | 業界的な話から、周辺サービスに興味を持たせる |
134日目 | 〇〇の汚れについて | 知識の補完 |
140日目 | 〇〇で××を保存するときの注意点 | 知識の補完 |
146日目 | 実は〇〇って・・・ | 知識の補完 |
152日目 | 最近〇〇が弱いようですが・・・ | このタイミングでありがちなトラブルのサポート |
: | (主に知識の補完、タイミングをみてトラブルサポート) | |
230日目 | 〇〇を少し掘り下げてみる(第1回) | 専門知識の補完 |
236日目 | 〇〇を少し掘り下げてみる(第2回) | 専門知識の補完 |
242日目 | 〇〇を少し掘り下げてみる(第3回) | 専門知識の補完 |
: | (主に専門知識の補完 、タイミングをみてトラブルサポート) | |
397日目 | お勧めの〇〇メーカーは? | 関連商品の比較・紹介(あくまで利用者目線で) |
: | (主に専門知識の補完 、タイミングをみてトラブルサポート、たまに悩みを解決できる関連商品紹介) |
ステップメールは段階的に配信されていくものなので、もちろん「話の流れ」は重要なのですが、最初から流れを過度に気にしすぎる必要はありません。
なぜならワイメールでは、必要な時に、途中にストーリーを割り込ませることができますし、不要なものはすぐに停止または削除することができます。追加した際も、配信途中の読者に同じストーリーが重複してされないような配慮もされています。
商品・サービスの開発状況、または読者の反応を見ながら、必要に応じてストーリーの調整・内容の整備を行っていけばよいでしょう。
また、新しい普遍情報が得られたら、読者に共有できるよう、随時ストーリーの末尾に追加して、情報量を増やしていくことをお勧めします。
ワイメールでは、新しいストーリーを末尾に追加して稼働すると、それまで最終ストーリーまで配信し終えていた読者に対してはすぐに配信され、ストーリーの配信途中の読者に対しては、正規の間隔で配信されます。
なお、どのくらいの間隔で、どのくらいの期間配信し続ければよいかと考えたときに、あまり多く配信しすぎるのは読者に迷惑になると考えるかもしれません。
ただしそれはケースバイケースです。読者が御社のファンになっている場合や、読者が欲しがるような有用な情報であれば、配信が比較的多くても反応がよくなるケースがあります。
これについては、読者と御社サービスの相性や、コンテンツがどの程度充実しているかにもよりますが、日経クロストレンド社の記事がとてもよくまとめられていますので、お時間がございましたらぜひご参照ください。
ステップメール、ループメールに関するその他の特色につきましては、以下の過去記事も併せてご参照いただくと、より理解を深めていただけるかと思います。
最後に
今回は、ステップメール運用のメリットを、マーケティングの観点から解説し、実際の成功例をご紹介いたしました。
ワイメールは、送信元の一貫性を担保することで、長期的に相手先の信用を得て、低価格で高い到達率を維持できることがサービス最大の特徴です。ぜひともそのメリット生かしたコンテンツ作成並びに運用を心がけていただければ幸いです。
免責事項
当コラムの内容は、コラム執筆時点での内容です。今後のバージョンアップ等により、仕様やインターフェイスが変更になる場合がございます。