今回もメール配信システム「ワイメール」の公式コラムをご覧いただきありがとうございます。
日々メール配信を行なっていると、テスト配信の際にメールの一部が文字化けしていることを発見するかもしれません。
それはメールに含まれる機種依存文字(環境依存文字)が、受信側では対応していなかったために発生している場合があります。
そこで今回は、メールの一部を文字化けさせる可能性のある、機種依存文字の知識と、それを踏まえたメールの文字化け対策について解説していきます。
機種依存文字とは
機種依存文字(環境依存文字)とは、パソコンの機種や環境(WindowsやMacなどのOS)などに依存してしまう、ある特定の環境上でしか正常に表示されない文字のことを呼びます。
メールに機種依存文字が含まれていた場合、Windowsでは正しく表示されていたとしても、Mac側はその文字に対応しておらず、文字化けする場合があります。
そうした場合、メールのレイアウトが崩れてしまうのみならず、大切なメールの内容も損なわれてしまう可能性があるため、機種依存文字の使用は出来るだけ避けなければなりません。
どうして文字化けするのか
文字化けは、文字を認識するための文字コードが原因で発生します。
文字コードとは、コンピューター内部で文字を認識するために、個々の文字や記号に割り当てられた固有の番号のことです。
コンピューターはデータを数値でしか扱うことができないため、文字も数値として扱われます。そのため、文字を表示するには文字コードが必要になります。
文字コードによって割り振られている番号が異なるため、異なる文字コードで変換してしまうと文字化けが起こります。
例えば、「あ」という文字は、文字コード「Shift-JIS」では「82A0」という数値で認識されますが、文字コード「EUC-JP」では「A4A2」という数値で認識されます。
そのため、本来であれば、異なる環境であっても同じ文字コードであれば、文字化けすることはありません。
しかしながら、機種依存文字(環境依存文字)は、文字コードを構成する数値は同じであるにも関わらず、環境によって割り当てられている文字が異なっているため、使われている文字コードの規格が同じでも、機種依存文字は文字化けする場合があります。
例えば、「①」という文字は、文字コード「Shift-JIS」では「8740」という数値で認識され、Windows環境では「①」と表示されますが、Mac環境では「㈰」と表示されます。
機種依存文字への対策
機種依存文字(環境依存文字)による文字化けは、記事編集時に、言語設定で「多言語(UTF-8)」を選択することで解決する場合があります。
UTF-8とは、世界的に最も普及している文字コードの規格で、世界中の文字を共通の番号で表すことができるように作られています。
そのため、言語設定で「多言語(UTF-8)」を選択することで、文字化けが発生する可能性がほとんど無くなります。
しかしながら、世界中の文字を共通の番号で表すことができる規格が普及してきているとはいえ、受信環境の設定などによっては文字化けする可能性があります。
そのため、大切なメール配信を行う際には、受信環境によっては表示が左右されてしまう機種依存文字は使用しない方が良いかもしれません。
最後に
今回は、メールを文字化けさせる可能性のある、機種依存文字の知識と、それを踏まえたメールの文字化け対策について、解説いたしました。
最近では世界共通の文字コードが普及しており、文字化けする可能性は低減してきています。しかしながら、文字化けする可能性は0ではありません。
ワイメールでは上記のようにUTF-8形式でのメール配信が可能であり、さらにテスト配信機能が備わっておりますので、あらかじめ機種依存文字が無いかどうかを確認できます。
また、メルマガを複数管理できますので、テスト用のメルマガを作成し、チェック専用に運用することも可能です。
これらの機能を最大限に活用し、文字化けを起こして読者に悪い印象を持たれることがないよう、しっかりと対策を行っていきましょう。
引き続き、メール配信システム「ワイメール」をよろしくお願いいたします。
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