ワイメールの新機能!シナリオ分岐の使い方【第1回】

今回もワイメール公式コラムをご覧いただき、ありがとうございます。

先日公開された、ワイメールVer2.31において、ステップメールのシナリオ分岐機能が実装されました。

ワイメールにおけるシナリオ分岐の概要や設定方法、細かい仕様や想定される質問の回答について、全2回に分けてお送りしていこうと思います。

今回は第1回として、シナリオ分岐の概要と設定方法についてお伝えします。

ステップメールとは

過去のコラムでもご紹介していますが、ステップメールとは簡単に言うと、

読者に対してあらかじめ設定しておいた内容のメール(ストーリー)を、時間をずらして段階的に配信する機能

です。

メールの内容と配信時期(読者登録からn日目の何時に配信するか)を設定しておくことで、登録された読者の登録日に応じて自動で配信が行われます。

画像の例では、ワイメールの資料請求をいただいた方に対して、1日目に資料請求へのお礼メール、3日目にステップメール機能の紹介…と順番にサービスの紹介やお役立ち情報を送信するステップメールが設定されています。

また、配信フィルタを使用して、契約状態が「未設定」つまり、まだ契約をいただいていない方のみに配信をしています。

ステップメールの強みは、事前の設定に沿って、最適なタイミングで順番にメールを自動配信できることです。

ステップメールの活用方法についてはマーケティングに効果的なステップメールの作り方もご覧ください。

以降では、ステップメールに設定された一つ一つのメールを「ストーリー」、順番に設定されたストーリーの一連の流れを「シナリオ」と呼びます。

新しく実装されたシナリオ分岐について

この度ワイメールでは、バージョン2.31より、今までのステップメールを拡張する形で、「シナリオ分岐」機能を実装しました。

実は、ワイメールでは以前から、配信時の読者フィルタを使用してシナリオ分岐を行うことが可能でした。

ステップメールでシナリオ分岐

しかし、以前のコラムの例の場合、累計開封数による判定を行うため、号外記事やループメールで開封測定を設定すると結果がずれる可能性がある、配信時刻を調整して送信順に気をつかう必要があるなど、少々扱いが煩雑でした。

この課題を解決するため、シナリオ分岐を1つの機能として独立させ、分岐の操作を行いやすくしました。

シナリオ分岐の設定方法

シナリオ分岐の設定は、「ステップメールの設定状況一覧」ページに追加された、「シナリオ新規追加」ボタンから行えます。

今回は、1日目のストーリーを開封した読者と開封していない読者に分岐するシナリオ分岐を設定してみます。

シナリオ名/備考はコントロールパネル上で操作する際に表示されるものなので、ご自身でわかりやすい名前を付けていただければ幸いです。

実行時期・実行時刻はストーリーの配信日・配信時刻と同様に設定してください。

分岐条件については、

  • 1つ前のストーリーを開封した読者
  • 1つ前のストーリーでクリック測定URLをクリックした読者
  • フィルタの条件に合う読者

の3つのうち、チェックを入れた項目の読者が分岐対象になります。

開封とクリックについては、そのシナリオ分岐の1つ前のストーリーでそれぞれ開封測定とクリック測定が有効になっている必要があります。

複数の項目にチェックを入れることで、「1つ前のストーリーを開封し、かつ自由項目の購入履歴が「あり」の読者」など複合した条件を指定することも可能です。

確認画面でシナリオ分岐の保存を行うと、ステップメールの設定状況一覧に新しく追加された分岐と、表示するシナリオの選択肢が追加されます。

分岐元シナリオの「デフォルト」、分岐先シナリオの「【D1】で開封した読者」のそれぞれにストーリーを追加してみます。

「デフォルト」シナリオでは「シナリオ分岐しなかった」読者が配信対象になるので、今回の例では「1つ前のストーリーを開封しなかった」読者宛の記事を追加しました。

次に、「【D1】で開封した読者」シナリオにストーリーを追加します。

ストーリー一覧の上部にある「シナリオ名」を選択して「表示」ボタンを押すか、シナリオ分岐の右側にある矢印のボタンをクリックして「【D1】で開封した読者」のストーリー一覧を表示します。

ストーリーを追加したいシナリオの設定状況一覧画面で「ストーリー新規追加」ボタンをクリックすることで、そのシナリオにストーリーを追加できます。

シナリオはストーリー追加画面でも変更が可能です。

ただし、ストーリーを保存した後にそのストーリーが属しているシナリオを変更することはできないのでご注意ください。

「【D1】で開封した読者」シナリオに1日目のストーリーを開封した読者宛のストーリーを追加しました。

これで、以下のように読者の開封に合わせて配信するシナリオが分岐します。

  • 1日目: 「デフォルト」シナリオ1日目のストーリー配信
  • 2日目: 1日目のストーリーが開封されていた場合、「【D1】で開封した読者」シナリオに読者を振り分け
  • 3日目: 開封していない読者は「デフォルト」シナリオで開封していない読者向けストーリー、開封した読者は「【D1】で開封した読者」シナリオで開封した読者向けストーリーを配信

 

この後、それぞれのシナリオ上に新しくにシナリオ分岐を追加することも可能です。

バージョンアップ前からあったステップメールのストーリーはどうなる?

バージョンアップ前から設定されていたストーリーは、そのまま「デフォルト」シナリオのストーリーとして扱われます。

もちろんこれらのストーリーの途中から新しいシナリオに分岐することが可能です。

シナリオ分岐の最大設定数は?

バージョン2.31現在、1つのメールマガジンのステップメールに設定可能なシナリオ分岐数は5つまでとさせていただいています。

最初から用意されている「デフォルト」シナリオと合わせて、全部で6つのシナリオにストーリーを登録可能です。

読者に現在どのシナリオのストーリーが配信されているのかを知りたい

シナリオ分岐機能実装と同時に、読者情報の固定項目にも「シナリオ」項目が追加されました。

「読者リストの編集」画面や、「読者情報詳細」画面でその読者が属しているシナリオを確認できます。

画像の場合、シナリオが「【D1】で開封した読者」、次SSナンバーが「1」なので、「現在この読者は、「【D1】で開封した読者」シナリオの1件目のストーリーの配信、またはシナリオ分岐を待機している状態です。

最後に

今回は、ワイメールの新機能「シナリオ分岐」の概要と設定方法についてご紹介しました。

より便利になったステップメールを活用して、お客様のメールマガジン運営に役立てていただければ幸いです。

免責事項

当コラムの内容は、コラム執筆時点での内容です。今後のバージョンアップ等により、仕様やインターフェイスが変更になる場合がございます。

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