より関心のある読者だけに効率的にメールを届ける

今回も当コラムをご覧いただきありがとうございます。

メール配信・メルマガ配信において、どのような件名にすることでメルマガの開封率やクリック数が向上するのかについて、<興味を引いて開封させる!「注目させるメルマガの件名」>で以前ご紹介しました。

上記の記事ではメールの件名の重要性や、件名をつける際に留意すべき点に着目した記事を書きました。

有効な件名で注目を引き、メルマガの開封率やクリック数が向上した場合でも、読者からはそれ以上の反応を得られないことがあります。その理由は多々考えられますが、提供しているサービスの内容によっては、月に1度の利用で済むものや、突発的に需要が高まるものもあります。

このような点を考慮すると、サービスや製品に関心のある読者であったとしても、メール配信からサービス・製品の購入に繋がるまでには、ある程度の時間を有することがあると考えられます。

そのため、関心のある読者へのメール配信を積極的に行っていき、読者の需要が高まった時に自社のサービスを思い出していただく必要があります。

しかしながら、数年間もメール配信を行っているにも関わらず、一度もメルマガの開封、サイトの再訪をしていない読者、あまり関心がない読者も同じメルマガ配信リストの中に含まれている場合があります。

そのようなあまり関心がない読者へのメルマガ配信は、量が増えれば良いという訳ではありません。あまり関心のない読者に何年もかけてメルマガ配信を続けていくよりも、関心のある読者を対象に、ポイントを抑えた質の高いメール配信を行っていくことで、無駄なく効率的にサービスや製品を知っていただくことができます。

そのようなことを実現するために、ワイメールではメルマガの開封率やクリック数の測定機能を用意しており、それらを活用することで、読者のサービス・製品への関心を見極める一つの指標を得ることができます。

それらの指標を活かし、メルマガやサービス・製品に関心がある読者と長く接点を持ち、価値のある情報を提供し続け、信頼を重ねることが、最終的にはサービス・製品の購入に繋がっていくと考えています。

そこで今回は、ワイメールVer2.15から利用可能となった、メルマガを開封、本文中のURLをクリックした読者リストの一括CSV出力機能の利用方法と、そこで得られる、メルマガやサービスに関心のある読者のリストを活用したメール配信方法をご紹介したいと思います。

なお、本記事は執筆時のバージョン(Ver2.15)をもとに解説しています。バージョンアップがお済みでない方は、この機会にぜひご検討いただけますと幸いです。

 

自由項目の追加

関心のある読者へのアプローチ方法には、様々な方法が考えられます。
今回は、メルマガの特定のURLをクリックした読者と、クリックしていない読者を識別し、クリックした読者だけを対象にメール配信するための手順をご紹介していきます。

今回は読者を識別するために自由項目を使用します。そのために、まず初めに自由項目を追加します。

なお、自由項目の追加方法に関しましては、<読者登録フォーム見た目や入力項目をカスタマイズ>でご紹介しました。

今回は項目名を「URLクリック」とし、入力形式を「チェックボックス(複数選択)」としました。

 

開封・クリック率測定を有効にして記事の作成

メルマガの開封率、クリック率の測定を行う場合は、記事の作成時にそれらの設定を有効にする必要があります。

記事の作成画面の「メール形式・言語」で「PC アドレス向け HTML」もしくは「汎用 HTML(自動判別)」を選択し、「開封率」で「開封率を測定する」をチェックすることで、記事の開封率を測定することが可能です。

記事の作成画面の「URLのクリック率を測定する」をチェックすることで、文中のURLのクリック率を測定することが可能です。

なお、クリック測定の詳細な設定方法、機能に関しましては、<メールマガジンに有効なクリック測定の使い方>でご紹介しました。

 

開封・クリック率測定結果確認および読者リストの取得

開封・クリック率測定の結果は「配信履歴」から確認できます。
今回はクリック率の測定結果の確認方法を例に説明していきます。

「配信履歴」の中から、クリック率測定結果を確認するメールマガジンを選択すると、「履歴詳細」画面が表示されます。

この「履歴詳細」画面の「本文」フィールドに、その時点での各URLのクリック状況が表示されます。マウスポインタ型のアイコンをクリックすることで、特定のURLをクリックした読者を確認することができます。

URLをクリックした読者の確認画面内で「このURLをクリックした読者をCSV出力」のボタンを押すことで、特定のURLをクリックした読者だけのリストをCSVファイル形式で取得することが可能です。

 

開封・クリックした読者のみに自由項目を付与

CSVファイルを編集

前項で得られたCSVファイル内の自由項目列に、任意の自由項目情報を追加していきます。

今回はクリックされたURLが、「法人向け製品紹介ページ」のURLだったと仮定して自由項目情報を追加しています。

編集したCSVファイルから読者情報をインポート

自由項目情報を追加したCSVファイルと、そのファイルの文字コードを選択し、読者情報をインポートします。インポートする際は、「既存の読者情報は新しい情報で上書きする」にチェックをします。

なお、読者情報の一括インポートの詳細に関しましては、<読者の一括インポート/削除機能を活用しよう!>でご紹介しました。

 

関心のある読者だけにメール配信

特定のURLをクリックした読者を識別し、メール配信するための準備が完了しました。

あとはメールを作成し、フィルタ条件を指定し、配信するのみです。
なお、フィルタリングの活用方法に関しましては、<強力なフィルタリング(絞り込み)を活用して細かなグループも楽々管理>でご紹介しました。

1. 記事を作成します。

 

2. フィルタの内容を指定します。

 

3. 記事を配信します。

 

フィルタで指定した条件の読者(今回は「法人向け製品紹介ページ」のURLをクリックした読者)にのみメールが配信されます。

 

フィルタリング機能に関する関連記事

この記事に興味を持っていただいた方は、ぜひ以下のエントリも併せてご覧いただければ、よりフィルタリングの応用についての理解を深めていただけるかと思います。

 

最後に

サービスや製品に関心のある読者であったとしても、メール配信からサービス・製品の購入に繋がるまでには、ある程度の時間を有することがあります。

これは、実際に読者様の声や意見を聞いたり、顔を向き合わせることがないメルマガ配信ならではの課題とも言えるでしょう。

そういった課題をカバーするために、ワイメールではメルマガの開封率やクリック数の測定機能などをご用意しております。それらを活用することで、ポイントを抑えたメルマガ配信を行うことができ、読者との信頼関係の構築が期待できます。

読者にとって有益な情報をお届けし、売り上げアップに繋げるために、開封・クリック率測定などの効果測定機能を有効に活用し、質の高いメルマガ配信を行っていきましょう。

今後もワイメールをよろしくお願いいたします。