本日もメール配信システム「ワイメール」の公式コラムをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、ワイメールをご利用いただいているお客様の多くは、自社製品のPRであったり、セミナー等の告知であったり、地に足をつけた事業をされた上で、その広報活動や顧客サポートの一環として、ご利用いただいています。
しかし残念ながら、中には、ご利用規約や関連法規を守らない、身勝手な利用者が存在するのも事実です。
ワイメールでは、このような利用者に対しては、適宜、アカウント停止の措置を取らせていただいております。
また、このような利用者の中には、全く罪の意識がなく、なぜアカウント停止となったのか理解できない人も少なくありません。
無意識のうちにルールを逸脱し、気づいたころには手遅れとならないよう、ぜひ本コラムを参考にして、ご運用の参考にしていただければと思います。
目次
独立配信環境なのにアカウント停止する必要はあるの?
ご存じのように、ワイメールは、一部のインフラも含めて他の利用者と共有しない、独立したメール配信環境をご提供しております。
独立環境なんだから、クレームさえ来なければ、運営元に迷惑をかけないのでは?といった安易なお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろんそれは大きな間違いです。
1つ目の理由は、企業の社会的責任です。迷惑メールの配信により、過失のない第三者に迷惑をかける可能性の高い利用者を、一事業者として放置するわけにはいきません。企業には、統治しているサービスの秩序を維持する責任があると考えます。
2つ目は、ワイメールご利用者同士の関連性を極力排除し、送信元の一貫性を長期的に確保するためです。
独立配信環境とはいっても、IPアドレスのセグメント(IPの区分, グループ)や逆引きレコード、ネームサーバ情報、MTAの動作やメールヘッダの特徴であったり、技術的によく観察すれば、一部共通性のあるものが存在します。
さらにAIが発達すると考えられる将来においては、これらのわずかな共通性から、ワイメール利用者のカテゴリが検出され、一部スパムメールの疑いがある配信実績があった場合、ワイメールのサービス全体が低い評価を受けてしまう可能性も否定できません。
このような先見的な理由から、リスク低減のために、すでに「y-ml.com」サブドメインのご提供は停止しております。また今後、外部の状況に応じて、さらに必要な措置を講じていく可能性があります。
3つ目は、無計画な大量配信や、無効な宛先への大量配信などにより、サーバ含め、弊社が管理する資源の無駄遣いや負荷増長を防止するためです。
迷惑メール送信者の対応や、その尻ぬぐいは、弊社としても何のメリットもなく、無駄なリソースを消費させられるだけであることは言うまでもありません。
どんなメールを配信するとアカウント停止になる?
詳細なルールに関しましては、まず以下をよくご確認ください。
<利用規約違反などによるサービス強制停止およびアカウント停止>
なお、現在までにアカウント停止処分となった利用者の多くは、実績上、以下のような傾向があります。
- 情報商材の購入や、商材販売者の無料オファー等の会員登録を煽るメールを配信
- 出会い系サイト・マッチングサイト等の登録、アダルトDVD等の購入を煽るメールを配信
- 配信者情報の記載に不備がある、または偽名・架空の住所など、あえて正確に記載しない
- 配信者情報の記載が、個人名、屋号名、または架空・活動実績のない団体名
- 同じような内容のメールを、連日数時間おきに繰り返し配信
典型的なメール文面の例を、を以下に示します。
例その1
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例その2
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特徴的なのは、アカウント停止された利用者は、上記傾向の一部だけでなく、ほぼすべてに該当するということです。
つまり、考え方がほぼ一緒だということが伺えますし、そのような利用を促している商材販売者など、指南者がいるということも伺えます。
そして、このようなメールに引っかかって、”楽してお金儲けなどができる”と勘違いした受信者が、情報商材を購入し、さらにそれの受け売りで同じような迷惑メールをばらまく、といった悪循環が発生していることも、実績上十分伺えます。
今までの実績は?
現在までにアカウント停止となっているドメインは、以下のページにて公開しております。
以上のページからも分かるように、相当数のアカウントが現在までにアカウント停止措置の対象となっています。
誰かからの受け売りで、「ワイメールを使えばこういう(迷惑)メールを配信しても大丈夫」などと、誤った情報を得て申し込みをされた方は、非常に高い確率で、上記のリストに加えられることになりますのでご注意ください。
上記の行為を行ったらすぐにアカウント停止になる?
状況によりますが、基本的には即時アカウント停止される可能性が高いとお考え下さい。
特に、世界的なブラックリスト監視サービスであるDBLやSBLなどにリストされるなど、サービスの信用に顕著な影響を与えるような原因となった場合ほど、猶予期間などなく、即時アカウント停止となります。
逆に、配信者の自浄作用で、今後改善される可能性があると弊社が見込んだ場合や、明らかに特定の希望者にのみ配信しているような場合には、一定期間様子を見たり、必要に応じて警告のメールをお送りし、改善を促す場合もあります。
なおその場合、弊社から「ここをこのように改善して」など、具体的に手取り足取りサポートすることはなどはいたしません。利用規約と関連法規の内容を自ら十分に理解し、それらを遵守してメール配信を行うことが、配信者の義務となります。
いずれにせよ、即時アカウント停止が行われなくても、弊社からの忠告を無視したり、その場しのぎの対応をしたりと、運用方法を見直す意思がない限り、アカウント停止は時間の問題でしょう。
過去に上記の例のようなメールを送ってしまったり、今後送ることを考えている方は、ほとんどの場合悪い結果となりますので、今のうちに運用を改善していただくか、ワイメールの利用を自ら中止していただけますよう、強くお願いいたします。
また関連した記事として、以下もご参照くださいますようお願いいたします。
<ワイメールの機能を活用し、到達率を高く保ったメール配信を>
アカウント停止になっても別にワイメールが使えなくなるだけでしょう?
いいえ、そんなことはありません。
ワイメールを永久に利用禁止となるのはもちろん、弊社への苦情やその対応等により、業務上の損害を受けたと弊社が判断した場合には、警察へ被害届の提出を行う場合があります。その際は、プライバシーポリシーに基づき、利用者の個人情報が提出されることになります。
利用者が、他の第三者からのメール配信を依頼されている立場であっても、提出されるのはワイメールに会員登録されている情報となります。
また、迷惑メールの受信者などから、警察や総務省などに苦情が入ったりしますと、弊社に対して、法律に基づいて配信者情報の開示要求が行われることがあります。現在までにすでに数件の実績があり、開示要求に基づき利用者の登録情報を開示しております。
弊社では長年の実績により、アカウント停止になりやすい申込者の傾向を、すでに把握しており、そのような申し込みがあった場合には、ご利用をお断りしたり、申込者の本人確認書類を提出いただいております。またご本人確認の結果、サービスのご提供をお断りする場合もあります。
ルールの穴をかいくぐる努力よりも、信用を得る努力を
今回の例のように、ルールの穴をかいくぐり、素性を隠して、自分だけが利益を得ようとすることは、他人に迷惑をかけたり、社会に損失を与えるだけでなく、自分の首を絞めることにもなり、何の生産性もありません。
そのような後ろ向きな努力をするよりも、どうしたら困っている人を助けられるか、どうしたらこの問題を解決できるか、どうしたら購入者のためになるか、といった考えに先立ち、関係者の信用を得る努力をしていただくことをお勧めいたします。その延長上に、今まで気づかなかった消費者の需要が発見できるかもしれません。
ぜひともそのような視点に立って物事を考えていただき、その達成のための一つの手段として、ワイメールをご愛顧いただければ幸いです。