空メールの活用で会員登録作業の簡略化を

今回もメール配信システム「ワイメール」の公式コラムをご覧いただきありがとうございます。

メルマガなどのモバイル会員の登録に「空メール」の送信を求められたことはないでしょうか。空メールの送信による会員登録はメール受信者とメール配信者、双方にメリットのある会員登録方法です。

そこで今回は、空メール登録の特徴と、ワイメールにおける空メール登録機能についてご紹介します。

ワイメール導入のご検討中の方はもちろん、現在ご利用中の方の会員登録方法の参考となれば幸いです。

空メールとは?

空メールとは、本文には何も記載せず、宛先だけ指定して送信する電子メールのことです。
このメールを利用した会員登録システムのことを「空メール登録」といいます。
空メール登録は、会員登録希望者が登録用のメールアドレスにメールを送信するだけで、メールアドレスが自動的に登録される仕組みとなっているため、登録希望者がわざわざ登録するメールアドレスを入力する必要がありません。

空メール登録のメリット

メール受信者目線でのメリット

  • 会員登録作業の簡略化
  • 登録メールアドレスの誤入力によるメールの不達や誤配信の予防

登録するメールアドレスを手打ちで入力する必要がなくなり、登録作業が簡略化されます。また、登録するメールアドレスの誤入力などによるメールの不達や誤送信を防ぐことができます。

メール配信者目線でのメリット

  • 会員登録作業の簡略化による会員登録率の向上
  • メール受信希望者のメールアドレスを効率良く集められる

会員登録の手続きが簡略化されることで、会員登録率の向上に期待ができ、登録メールアドレスの誤入力などが発生しないことで、有効なメールアドレスのみを集めることができます。

空メール登録のデメリット

メール受信者目線でのデメリット

  • メールの受信設定などによっては、空メール送信後に送られてくる本登録の案内メールを受信できず、会員登録が完了しない

空メールの送信を仮登録として、仮登録があったメールアドレスに対して本登録の案内メールが送信され、案内メールに記載のURLにアクセスすることなどで本登録が行われる場合、登録希望者のメールの受信設定などによっては本登録の案内メールが受信できず、会員登録を完了することができない可能性があります。

メール配信者目線でのデメリット

  • Webサイトの離脱率を高める
  • 空メールの送信のみで会員登録が完了したと勘違いし、会員登録が完了しない場合がある

空メールを送信するためのリンクや登録用メールアドレスは、多くの場合Webサイトに設置します。登録希望者はそこから空メールを送信し、その後送られてくる本登録の案内メールなどを確認するために、閲覧していたWebサイトを離れてしまいます。

空メール登録を行う場合、このような状況を作り出すため、Webサイトの離脱率が高まる可能性があります。

また、空メールを送信したことで会員登録が完了したと勘違いして、本登録の案内メールを確認せず、会員登録が完了されないことがあります。

空メール登録のデメリットをカバーするには

空メールでの登録を行う場合、登録希望者のメールの受信設定や、会員登録までの案内不足により、会員登録の完了まで至らず、機会損失を生み出す可能性があります。

そういった可能性をできるだけ低減させるためにも、登録希望者が空メールを送信する前に、メールの受信設定状況の確認や変更、空メールを送信してから会員登録が行われるまでの明確な流れを案内しましょう。

また、登録希望者が空メールを送信する前に、メールの受信設定状況の確認や変更をしてもらうことで、会員登録が完了した後もメールが正常に受信できる状態となり、メールの到達率向上にも期待ができます。

ワイメールにおける空メール登録機能

ワイメールでは空メールによる読者登録・解除機能を備えており、空メール登録・解除用のフォーム表示またはメーラーを起動して空メールを送信できる状態にするためのQRコードや、リンクのHTMLコードを出力することができ、簡単に空メールによる読者登録・解除を実現することが可能です。

空メールによる読者登録・解除の可否を設定

空メールによる読者登録・解除機能を利用する場合は、設定を行うメールマガジンを選択し、「空メール用リンク取得」をクリックします。

空メールでの読者登録・解除を許可する場合は「空メールでの登録・解除を許可する」にチェックを入れ、許可しない場合はチェックを外し、「保存」ボタンをクリックすると設定が完了します。

また同ページ内で、読み込むことで空メールを送信できる状態にするためのQRコードや、リンクのHTMLコードを取得することができます。

※QRコードやリンクのHTMLコードはメールマガジンごとに固有の値となります。

空メール登録機能をダブルオプトイン方式で利用する

過去のコラムでもご紹介している通り、オプトインの取得は特定電子メール法という法律で定められていて、合法的なメール配信をする上での必須事項です。

空メールで登録した場合もその例外ではなく、空メール登録で収集したメールアドレスに対し、オプトインを取得せずにメール配信を行ってはいけません。

メール配信を行った場合、これは「特定電子メールの送信の最適化等に関する法律」に関連した違反行為となるため、空メールの送信の前に、メール配信について充分に周知するなど、確実に同意が得られるよう注意が必要です。

そこで、読者登録にダブルオプトイン方式を採用することで、確実にメール配信への同意を得ることができ、本当にメール配信を希望する読者のみにメール配信を行うことができます。

※ダブルオプトインとは、利用者がフォームや空メールの送信などによって会員登録の申し込みをした状態を「仮登録状態」とし、入力したメールアドレスに送信されたメール内の本登録用のURLをクリックしフォーム入力を行うことで、初めて正式に登録が完了する仕組みです。

ワイメールでは「自主登録時のダブルオプトイン機能」を設定することが可能です。
当機能を有効に設定することで、空メールの送信や登録フォームを利用して読者登録を行った利用者に対して、本登録の案内メールを送信し、メール内のURLにアクセスした場合のみ読者登録を完了とすることができます。

これらの設定を有効にする場合は、設定を行うメールマガジンを選択し、「基本設定の編集」をクリックします。

次に「基本設定の編集」ページ内の詳細設定の「自主登録時のダブルオプトイン機能を有効にする」の項目にチェックを入れます。

最後に「基本設定の編集」ページ内の「設定を保存」ボタンを押すことで設定が完了します。

 

なお、ダブルオプトインメールの文章は「返信メール設定」から変更可能です。

 

最後に

今回は、空メール登録の特徴と、ワイメールにおける空メール登録機能の利用方法について解説しました。

空メールによる登録は、メール受信者とメール配信者のどちらにもメリットのある登録方法ですが、メール配信におけるオプトインの取得など、運用に注意しなくてはならない面もあります。

空メールによる登録を採用する際は、読者登録前に利用者にメール配信を行う旨を明確に伝え、メール配信の同意を得ることや、確実にメール配信の同意を得るためにダブルオプトイン方式を採用するなど、適切な運用に努めていただけますと幸いです。引き続きワイメールをよろしくお願いいたします。

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