独自ドメインの知識や持込み時の注意点

今回も当コラムをご覧いただきありがとうございます。

ワイメールでは、追加料金なしで独自ドメインをお持ち込み頂く(自社ブランド化を行う)ことが可能です。

また、お申込みの際には、お持ち込みいただくドメインに対して、「弊社ネームサーバーの指定」を行っていただくようお願いしています。

しかしながら、ドメインの設定に慣れていないお客様もいらっしゃり、ドメインの設定がうまくいかず、メール配信環境の提供が遅れてしまう場合や、結果的にメール配信環境の提供ができない場合が少なからずございます。

そこで、独自ドメインのお持ち込みについて、改めて当コラムでまとめさせていただきました。

サービスのお申込みをご検討されているお客様のご理解の一助となれば幸いです。

ドメインについての基礎知識

WebサイトのURLであれば「http(s)://」の後の文字列が、メールアドレスであれば「@」の後の文字列がドメインです。

  • https://www.y-ml.com/column/
  • info@y-ml.com

ドメインの基礎知識については、「独自ドメインは失効する -ドメインの基礎 –」でご紹介していますが、要点として、以下が挙げられます。

  • ドメインはインターネット上のサーバーなどを識別するためにつけられる名前
  • 同じドメインは世界に一つしかなく、1つのドメインに対する接続先は通常1つのみ
  • ドメインの設定を行うには、レジストラからそのドメインを取得する必要がある
  • 取得したドメインには通常有効期限があるため、継続して利用する場合はレジストラで更新を行う必要がある

※レジストラとは、ドメイン名の登録を行う業者を指します。国内ではお名前ドットコムやムームードメインなどが有名です。

サブドメインについて

サブドメインとは、親ドメインの前に「.(ドット)」で区切った識別用の文字列を追加したものを指します。

親ドメインが「y-ml.com」の場合、「www.y-ml.com」や「abc.y-ml.com」などがサブドメインに当たります。

サブドメインをお持ち込みいただくことで、新規ドメインを取得する余分なコストを抑えられるほか、メルマガの読者から、どのサイト・ブランドからのメール配信なのかがわかりやすくなる効果があります。

例えば、お客様がお持ちのドメインでWebサイト「https://example.com」を運営していた場合、サブドメイン「magazine.example.com」を作成してお持ち込みいただくことで、「example.com」が運営するメールマガジンであることが明確となります。

サブドメインの設定は、多くのレジストラまたはDNSサービスで無料で行えますので、お持ち込みの際の一つの選択肢としてご検討ください。

既存ドメインのサブドメインを利用される場合

なぜ持ち込むドメインに弊社ネームサーバーの指定が必要なのか

ドメインを使用してWebページを表示する際、ドメインに紐づけられたWebサーバーのアドレスを取得して、対象のサーバーにアクセスをする必要があります。

また、メール配信においても、相手のドメインに紐づけられたメールサーバーのアドレスあてにメールが配信されます。

そのサーバーアドレスなどを示す記述を「レコード」といい、レコードを保持して、ブラウザやメーラーなどに提供するのがネームサーバーです。

弊社では下記の3台のネームサーバー(以下弊社ネームサーバーと呼称)を用意しています。

  • ns1.y-ml.com
  • ns2.y-ml.com
  • slave1.igreks.co.jp

そして、お客様に提供するメール配信環境の初期設定時に、上記のネームサーバーに、コントロールパネルのWebサーバーやメールサーバーのIPアドレス、SPFやDKIM認証などを行うためのレコードを登録しています。

お客様がお持ち込みいただくドメインに弊社ネームサーバーを指定することで、弊社ネームサーバーのレコードが、そのドメインの正式なレコードとして認識され、コントロールパネルへのアクセスや到達率の計測などが可能となるのです。

逆に言えば、お客様が弊社ネームサーバーを指定しない限りは、そのドメインを使用して当サービスの操作を行えないため、お申込み時に必ず設定を行っていただくようお願いしています。

独自ドメインを持ち込む際の注意点

ドメインはお客様自身が取得・所有しているものを持ち込む

誰も取得していない売り出し中のドメインや、第三者が取得しているドメインを指定して、お申込みを頂く場合が稀にあります。

お客様に所有権のないドメインに対しては、ネームサーバーの指定もできないため、必ずご取得いただく必要がございます。

また、ドメインについては、当サービス解約後もご活用いただける、お客様の財産となるため、弊社で代理取得などを行うことはありません。

詳細は「メルマガ配信システムに独自ドメインを持ち込むメリットとデメリット」をご覧ください。

ワイメール専用のドメインまたはサブドメインを用意する

上記で、持ち込みドメインに弊社ネームサーバーの指定が必要な理由を説明しましたが、弊社ネームサーバーを指定するということは、今まで設定されていたネームサーバーの指定をやめることを意味します。

従って、今まで指定されていたネームサーバーに、お客様のWebサイトやメールアドレスに関するDNSレコードが登録されていた場合、それらが参照されなくなり、Webサイトや既存のメールアドレスの利用ができなくなってしまいます。

そのため原則として、新しいドメインを取得していただくか、専用のサブドメインを作成して、そちらをお持ち込みいただくようお願いしています。

弊社ネームサーバーのみを指定する

上記を回避するために、今までのネームサーバーと、弊社ネームサーバーの両方を指定しておけば、両方利用できるのではないかと思うかもしれませんが、そうではありません。

ブラウザなどがドメインのレコードを問い合わせる際、まずそのドメインのネームサーバー情報を取得し、そのネームサーバーに対してレコードを要求します。

ドメインにもともと指定されていたネームサーバーと弊社ネームサーバーが混在している場合、同じURLにアクセスしても、端末の違いなどによって、コントロールパネルにアクセスできない問題や、サーバーアドレスの取得が遅延し、接続がタイムアウトする問題などが発生する可能性があるため、必ず弊社ネームサーバーのみを指定していただくようお願いしています。

最後に

今回は、メール配信サービスをお申込みいただく際にご確認いただきたい、独自ドメインの設定に関する基礎的な知識や、注意点についてご紹介しました。

実際の設定作業については、オンラインヘルプの「自社ブランド化」に、国内の主要なレジストラの例を画像付きで解説しています。

ドメインの設定と聞くと、複雑で大変な作業を想像するかもしれませんが、多くの場合、実際にやることは、ガイドに沿ってドメインを取得し、設定ページのネームサーバーの欄に弊社ネームサーバーを入力して保存するだけです。

弊社としても、ドメイン設定の不備でメール配信環境のご提供が遅れてしまうのは心苦しいため、当コラムやヘルプをご確認いただき、適切な設定を行ってからサービスのお申込みをいただけますと幸いです。

今後もワイメールをよろしくお願いいたします。

免責事項

当コラムでは、ドメインやネームサーバーの仕組みについて解説していますが、説明のために一部の表現を省略または簡略化しており、実際の動作と異なる点についてあらかじめご了承ください。

また、ネームサーバーの指定に関しては、お客様とレジストラの間で行っていただくものであり、弊社にお問い合わせいただいても、ご案内いたしかねる場合がございます。

詳細についてはご利用のレジストラまでお問い合わせいただくようお願いいたします。

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