ワイメールでオプトイン配信を行う方法

今回もワイメール公式コラムをご覧いただき、ありがとうございます。

さて、昨年12月のコラムでGmailのガイドライン変更について触れましたが、お客様の対応はお済でしょうか?

すでにガイドラインの適用スケジュールは開始していますので、もしお済でない場合は今一度設定の見直しをお願いします。

今回のコラムでは、迷惑メール報告率の低減や、スパムトラップ対策として有効な、「オプトイン配信」についてご紹介します。

Gmailガイドラインの「迷惑メール率」とも関連する内容ですので、ぜひ最後までご覧いただき、ご運用の見直しにつながれば幸いでございます。

オプトイン

メール配信における「オプトイン」とは、あらかじめ受信者からメール配信について認知してもらい、メール配信の同意や依頼をしてもらうことを指します。

詳しい説明は、メール配信におけるオプトイン、オプトアウトとはをご参照ください。

ワイメールでは、自主登録時に行うダブルオプトイン、代理登録時に行うオプトインの両方に対応しており、それぞれ入力されたメールアドレス宛に確認のメールを送信し、メール内のリンクから本登録を行う仕組みになっています。

実際にメールを送信して読者自身に本登録を行ってもらうことで、「そのメールアドレスが実際に受信可能なメールアドレスであること」と「受信者自身がその配信を望んでいること」を担保でき、スパムトラップ対策や読者自身に迷惑メールと判断されることを抑制する効果があります。

自主登録/代理登録とは

ワイメールでは、フォームからの登録や空メールでの登録を読者自身で登録を望んだものとする「自主登録」として扱い、それ以外の、CSVでの一括インポートやAPIからの登録、読者リストの編集画面からの直接追加など、送信者側の操作によって行われた登録を「代理登録」として扱っています。

登録された読者が自主登録によるものか、代理登録によるものかを確認したい場合は、読者リストの編集画面の読者一覧に表示されている、「登録」項目からご確認ください。

検索項目の固定項目>登録から検索を行うことも可能です。

また、オプトインメールから読者が本登録を行った場合、「オプトイン」として扱われます。

ダブルオプトインの重要性

フォームや空メールでの自主登録時に仮登録としておき、オプトインメールのリンクから本登録を行ってもらうのがダブルオプトインですが、なぜひと手間かかるリンクからの本登録が必要なのでしょうか?

それは、フォームから登録されたからと言って、必ずしも読者自身が望んでいるとは限らないためや、メールアドレスの誤入力による実際に届かない、または第三者への送信を防止するためです。

メールマガジンの登録フォームや、空メールの送信先アドレスは、その性質上インターネット上に公開されるものであるため、悪意のある第三者がいたずらで他人のメールアドレスを入力できてしまいます。

また、読者自身が入力したからと言って、その入力されたメールアドレスが正しいものとは限りません。

「gmail.com」を「gmai.com」と入力して個人情報を誤送信してしまったなどのニュースを見た方もいらっしゃるかと思います。

実際に、「読者からメールが届かないと連絡が来たのですが…」という問い合わせをよく調べてみると、読者自身がメールアドレスを間違えていたというケースもありました。

配信を希望していないメールアドレスに配信されることで迷惑メールと報告される可能性が高まり、実際に届かない、または使用されていないメールアドレスに繰り返し配信を行うことで受信サーバーからスパマーと判断され、受信ブロックなどにつながる可能性があるため、ダブルオプトインでメールアドレスの有効性と受信意思の確認を行うことが重要なのです。

オプトインメールの設定方法

メールマガジンを選択し、「基本設定の編集」をクリックします。

詳細設定を開き、読者登録/解除欄の各設定項目にチェックを入れます。

最後に「基本設定の編集」ページ内下部の「設定を保存」ボタンを押すことで設定が完了します。

オプトイン/ダブルオプトインを有効にした場合、それぞれの登録アクションが行われた際に、システムから自動でオプトインメールが配信されます。

このオプトインメールの件名や文面は、「返信メール設定」からお客様が自由に設定可能です。

代理登録でオプトイン配信を一度行った読者には以降オプトイン配信を行えないようにする

さて、オプトインの設定について説明しましたが、オプトイン配信を何度も同じメールアドレス宛に繰り返してしまっては、迷惑メールと判断されたり、有効でないメールアドレスに繰り返し送信するスパマーとして判断されてしまうかもしれません。

そのため、原則として代理登録で一度オプトイン配信を行ったメールアドレスに対しては配信しないように運用する必要がありますが、CSVで持っている複数のリストに重複したメールアドレスが含まれているなど、お客様側で配信済みのメールアドレスを管理しづらい場合もあるかと思います。

ワイメールでは、ブラックリスト機能とオプトイン配信機能を組み合わせることで、一度代理登録でオプトイン配信を行った読者に2回目以降の代理登録ではオプトインメールを送信せずに無視することが可能です。

設定方法

オプトインメールの設定方法の手順で、「代理登録時のオプトインを有効にする」にチェックボックスを入れるほか、同じ「読者登録/解除」欄の最後にある、ブラックリスト機能にチェックが入っている必要があります。

※この項目はデフォルトでチェックが入っています

上記の設定を確認したら、読者をインポートする際に、下記の手順を行ってください。

読者の一括インポート/削除画面にアクセスします。

オプトイン配信を行いたい読者のCSVファイルを選択して、プルダウンメニューから「一括インポート」を選択して実行します。

インポート/オプトイン配信中の画面が表示されるので、配信が完了するまで待ちます。

この際ページから離れても問題ありません。

インポート/オプトイン配信が完了したら、結果を確認して完了ボタンをクリックします。


インポート画面が表示されるので、オプトイン配信を行ったCSVファイルを再度選択して、プルダウンメニューから「一括ブラックリスト登録」を選択して実行します。

※「一括ブラックリスト登録」と誤って「一括削除してブラックリストに登録」を選択しないようご注意ください。

ケース別の結果

ブラックリスト機能はあくまで代理登録による再登録や配信可能状態への変更を防止する機能のため、読者自身の意思によるオプトイン登録は影響を受けません。

ブラックリスト登録されていても、オプトインメールの本登録URLから登録が行われた場合は、ブラックリストからそのメールアドレスが削除され、読者リストに配信可能状態で登録されます。

ブラックリストへの登録を行うまでの間に、オプトインメールから本登録が行われた場合は、ブラックリスト登録から除外されます。

次回以降のオプトイン配信で、すでにオプトイン配信を行った読者が含まれていた場合、以下のような結果になります。

  • オプトインメールから本登録済みの読者: 登録中のため配信対象から除外
  • オプトインメールに反応せず未登録の読者: ブラックリスト登録中のため配信対象から除外

なお、ブラックリスト機能有効時に読者情報を書き換えるために上書きインポートをした場合、読者状態(配信可能/配信停止/エラー停止)は変わらず情報のみが変更されます。

ブラックリスト機能ON/OFFの違いによる一括インポート時の動作の違い

最後に

オプトインは、迷惑メール通報や受信ブロックを予防するために重要な設定です。

今回のコラムでは、ワイメールでのオプトイン配信の設定方法と、実際に運用する際に、繰り返し同じメールアドレスにオプトイン配信を行わないようにする方法についてご紹介しました。

このコラムが、お客様のご運用の参考になれば幸いです。

免責事項

当コラムの内容は、コラム執筆時点での内容です。今後のバージョンアップ等により、仕様やインターフェイスが変更になる場合がございます。