メールマガジンを配信したはずの送信先にメールが届いていない。
ワイメールのご利用者さまから度々頂戴するご質問です。
メールを配信出来なかった読者情報は「不達読者一覧」画面で確認出来ます。
更に、メールログ表示機能を活用すると、不達となった原因をある程度推測出来ます。
目次
ワイメールのメールログ表示機能
メールログの表示機能は、ワイメールVer2.08から実装されている機能です。
メールログには、号外記事の予約配信等のメール配信要求に対して、メール配信サーバーがどのような処理を行い、その結果どうだったのか?という情報が記録されています。
メールログの表示手順
メールログは、ワイメールコントロールパネルにある「履歴詳細」画面の「到達状況」欄から確認出来ます。
ワイメールコントロールパネルから「配信履歴一覧」を選択し、メールログを確認したい履歴の「件名」をクリックすると、「履歴詳細」画面が表示されます。
「履歴詳細」画面には「到達状況」という欄があり、正常にメール配信出来なかった原因毎に、グラフが表示されています。
グラフ右側にある数字のリンクをクリックすると、メールが不達となった読者一覧を確認出来ます。
不達読者一覧には、「メールログ」アイコンがありますので、こちらをクリックすると、当該送信先のメールログが表示されます。
メールログの確認手順につきましては、下記ワイメール公式オンラインヘルプに記載がございますので、合わせてご確認ください。
フリーメールアドレスなどへの配信で「受信先又は転送先のアカウントが存在しない」のエラーが大量に発生します>
メールログが表示されるのは不達読者だけ
「メールログ」アイコンが表示されるのは、メールが不達となった読者だけです。
メール配信が正常に完了した読者のメールログは表示されません。
メールログの有効期限
メールログは、データ肥大化防止のため一定サイズごとにローテーションされ、古いログは消えてしまいます。
ログが消えてしまった読者の「メールログ」アイコンをクリックすると、下記メッセージが表示されます。
「※メールログが見つかりません。すでにログが削除されたかローテーションされた可能性があります。」
残念ながら、このケースでは当該読者のログを確認することは出来ません。
メールログの解釈
実際のメールログのイメージは下記の通りです。
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Oct 23 10:10:22 yml postfix/pickup[23555]: 84D0921715: uid=48 from=<bounce+abcdefg.com@xxx.co.jp> Oct 23 10:10:22 yml postfix/cleanup[23706]: 84D0921715: message-id=<20191023zz2922.84D0921715@xxx.co.jp> Oct 23 10:10:22 yml opendkim[1104]: 84D0921715: DKIM-Signature field added (s=selector, d=xxx.co.jp) Oct 23 10:10:22 yml postfix/qmgr[1220]: 84D0921715: from=<bounce+abcdefg.com@xxx.co.jp>, size=10919, nrcpt=1 (queue active) Oct 23 10:10:24 yml postfix/smtp[23738]: 84D0921715: to=<taro.yamada@jp.xxx.co>, relay=mx.jp.xxx.co[192.168.1.999]:25, delay=1.8, delays=0.12/0.02/1.3/0.4, dsn=5.0.0, status=bounced (host mx.jp.xxx.co[192.168.1.999] said: 550 Denied by policy (in reply to end of DATA command)) Oct 23 10:10:24 yml postfix/cleanup[23816]: 98E0A2171E: message-id=<20191023zz2924.98E0A2171E@xxx.co.jp> Oct 23 10:10:24 yml postfix/bounce[23809]: 84D0921715: sender non-delivery notification: 98E0A2171E Oct 23 10:10:24 yml postfix/qmgr[1220]: 84D0921715: removed Oct 23 10:10:24 yml postfix/qmgr[1220]: 98E0A2171E: from=<>, size=13354, nrcpt=1 (queue active) Oct 23 10:10:25 yml postfix/local[23819]: 98E0A2171E: to=<bounce+abcdefg.com@xxx.co.jp>, relay=local, delay=0.97, delays=0.05/0.07/0/0.85, dsn=2.0.0, status=sent (delivered to command: cd xxxx; ./xxxx.xxx) Oct 23 10:10:25 yml postfix/qmgr[1220]: 98E0A2171E: removed |
この難解なメールログを見て、何が起こっているのかをイメージするのは、ちょっと無理があります。
ですので、ポイントだけを簡単にお伝えします。
メールログで、最初に確認するポイントは「status=」というキーワードです。
「status」は、メールを配信した結果の状態を表します。
status=sentの場合、メール配信が正常に行われたことを意味します。
正常にメール配信されたログは、ワイメールのコントロールパネルには表示されないので、利用者の皆さんが目にすることはありません。
status=bouncedあるいはstatus=deferredの時は、配信したメールが受信サーバーに受け入れられなかったことを表します。
多くの場合、statusの後にエラーの要因が簡潔に記されます。
このエラー要因に、「blockd」や「Access denied」という単語があると、受信サーバーに拒否されている可能性が高くなります。
受信サーバーにブロックされた時の対処
メールログを解析した結果、ブロックされている可能性がある場合は、ご利用の環境のIPアドレスがブラックリストに登録されているか否かを確認します。
もし、ブラックリストに登録されていた場合、解除申請をすることによって、メールの受信ブロックが改善される可能性があります。
IPアドレスのブラックリスト登録確認
自分のIPアドレスのブラックリストへの登録状況は、ブラックリストサービスで確認出来ます。
下記に代表的なブラックリストサービスをご紹介いたしますので、受信ブロックが疑われる際には、自分のIPアドレスを確認してみてください。
IPアドレスがブラックリストに登録された時の対処
ブラックリストに登録されたとしても、解除申請することができます。
解除方法は、ブラックリストサービスごとに異なりますが、どちらのサービスも似た手順で解除申請が可能です。
解除申請の例は、ワイメール公式コラム<ブラックリスト登録とともにフリーメールサービスから受信ブロックされた時の対処>に記載しておりますので、ご確認ください。
メールログを活用して迅速な受信ブロック対策
ブラックリストサービスは、メールの受信ブロックに直接関わるわけではありません。
ブラックリストサービスからのデータを活用する形で、受信サーバーがメールをブロックするか否かを判断します。
フリーメールサービスから受信ブロックを受けた際には、運営するメールマガジンへの影響も大きく、すぐにブラックリスト登録の有無をチェックすると思います。
ところが、配信数の少ないメールアドレスの受信サーバーから受けた受信ブロックには、メールマガジン運営者側の感性も鈍くなりがちです。
その結果、ブラックリストへの登録を疑わないかもしれません。
注意したいのは、ブラックリストサービスを利用するのは、大手フリーメールサービスだけではないということです。
例えば、スパムに対して神経を尖らせている企業メールのスパムフィルタが、ブラックリストサービスのデータを利用している可能性もあります。
特定の企業に配信したメールマガジンが、ある日を境に突然届かなくなってしまったら、ブラックリストサービスに登録されてしまったかもしれません。
メール配信の不達があったときは、ワイメールのメールログ機能を上手にご活用頂き、迅速な受信ブロック対策の一助にして頂ければ、メール配信ASPを運営するワイメールのスタッフとしても、とても嬉しいことです。
今後もワイメールをよろしくお願いいたします。
“メールマガジン到達状況のメールログと受信ブロック対策” への1件の返信
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