今回もワイメール公式コラムをご覧いただき、ありがとうございます。
世の中の大半のシステムやアプリには機能を追加・改善し、不具合を修正するための「バージョンアップ(アップデート)」があるのではないでしょうか。
今回は、ワイメールのバージョンアップについてご紹介します。
ワイメールのバージョンとは
ワイメールのシステムはお客様のWebブラウザ上にコントロールパネルを表示して操作を受け付けるプログラムや、コントロールパネルの操作によってサーバー内でメールの配信やデータベースの操作を行うプログラム、定期処理やエラーメールの分析を行うプログラムなど、いくつものプログラムによって構成されています。
これらのプログラムの更新データを通常2~4ヶ月程度の期間でまとめて1つのバージョンとして公開しています。
コントロールパネルのログイン画面の下部や、ログイン後の画面右上に表示されている、「Version X.XX」がお客様が現在利用しているバージョンです。
バージョンアップの操作を行うことで、最新バージョンがお客様の環境に適用されます。
バージョンアップの目的
ワイメールのバージョンアップは、主に「機能の追加/改善」や「不具合修正」を目的に行われます。
弊社では、日々の問い合わせ対応などでヒアリングした機能追加要望や既に実装されている機能の使い心地などの情報をもとに、より良いメール配信環境を提供できるように、システムの改善に努めています。
例えば、2024年9月に公開されたワイメール Ver2.28では、以前よりご要望のあったABテスト機能やSPF/DKIM/DMARCの設定状況を1クリックで確認できるドメイン認証チェックボタンを実装しています。
また、開発者としては耳の痛い話ですが、システムに不具合が生じることもあります。
不具合が報告された場合は即座に調査し、内容や原因から発生頻度(可能性)や不具合がシステムに与える影響を考慮して順次バージョンアップによる修正を行っています。
また、修正に緊急を要すると判断された不具合やセキュリティ面のアップデートについては、既に公開されているバージョンアップファイルの差し替えや、ご契約いただいているお客様の環境全体へのパッチ当てなどで対応する場合もあります。
その他、各フリーメールサービスなどが提示する送信者向けのガイドラインや国内携帯キャリアの技術的な対応状況などを調査し、ワイメールの高い到達率を維持するよう様々な改善を実施しています。
2023年10月には2024年2月からのGmailのガイドライン改定がアナウンスされましたが、アナウンスの翌月にはガイドラインに対応した仕様変更を含むワイメールVer2.26をリリースするなど、最新の情報に注意を払っています。
後方互換性
ワイメールでは、バージョンアップを提供する際に、「後方互換性」を大事にしています。
後方互換とは、「今ある機能や設定が、後から出てきたバージョンでも使える(互換性がある)」ことを指します。
つまり、バージョンアップを行っても、バージョンアップ前に登録していたデータや設定が消えること、今まで使えていた機能が使えなくなることは基本的にないということです。
もちろん、より分かりやすく、操作しやすくなるように機能の名前やアイコンなどが変わったり、利便性の為に機能のアイコンや設定の優先度によって表示位置が変わるなどで、バージョンアップ前と完全に同様に使用できない場合もあります。
ですが、そのような変更については必ずバージョンアップ情報に記載されているので、バージョンアップ前にご確認いただけると幸いです。
バージョンアップの告知
ワイメールでは、新しいバージョンを公開する場合、オンラインヘルプのバージョンアップ情報カテゴリにそのバージョンによる変更点と改善のポイントなどを記載したリリースノートを公開しています。
お客様へ新バージョンの公開をお伝えする手段として、「ニュース&トピックス」に新バージョンのリリースを記載しているほか、お客様がマイページで登録されたメールアドレスに対してメールでの告知も行っています。
この告知メールは、マイページで「メールマガジン送付について」を「受け取る」に設定している方にのみ送信しています。
バージョンアップ通知を受け取りたい場合は、こちらからマイページにログインして、「会員登録内容変更」から設定を変更してください。
また、ワイメールのコントロールパネルにログインした直後は、「お知らせ」タブが選択されていますが、ここで今のバージョンよりも新しいバージョンが公開されている場合は、「Version X.XXが利用できます」というメッセージが上部に表示されます。
その他、ニュース&トピックスの最新投稿は、「ワイメールからのお知らせ」欄に新着順で表示されているので、定期的にチェックしていただけると幸いです。
バージョンアップの方法
ワイメールでは、バージョンアップの作業については、原則的にコントロールパネル上でお客様自身に行っていただいています。
これは、お客様によって配信やコントロールパネルの操作を行っている時間帯などが異なるため、バージョンアップによって配信プロセスや操作の中断がおこったり、それらに伴って不具合やデータの不整合が起こらないようにするためです。
また、お客様ごとに完全に独立したサーバー環境を提供しているため、それぞれの環境でソフトウェアの更新が必要が必要という理由もあります。
バージョンアップをおこなうには、その環境で配信や他のログインユーザーによる操作が行われていないことを確認する必要があるほか、「バージョンアップ」の権限を持ったユーザーでログインする必要があります。
バージョンアップをする際には、必ずデータベースのバックアップファイルを取得しておきましょう。
共通設定タブを選択して、左側に表示される共通設定メニューから、「バックアップ」を選択、表示されたページで「バックアップファイルを取得」ボタンをクリックすると、データベースのバックアップとファイルのダウンロードが開始されます。
バージョンアップを行っても、登録されているデータは消えませんが、万が一のための保険です。
バックアップファイルがあれば、「リストア」機能からバックアップ時の登録データを復元することができます。
データベースのバックアップが完了したら、バージョンアップを実行しましょう。
共通設定メニューの「バージョンアップ」を選択して、最新バージョンへのバージョンアップが可能なことを確認したら、「バージョンアップ実行」をクリックして、次の確認画面で「実行」をクリックするだけです。
バージョンアップは全自動で行われます。
すべての処理が完了するまでには少々時間がかかるので、ブラウザを終了せずに気長にお待ちください。
すべての処理が完了したら「バージョンアップが正常に完了しました」というメッセージが表示され、画面下部に「OK」ボタンが表示されます。
バージョンアップ後に表示が崩れる・正常にページ移動できない・ログイン画面に戻ってしまう場合は、ブラウザのキャッシュを削除して再度ログインをお試しください。
古いバージョンのキャッシュがこれらの問題を発生させている可能性があります。
ちなみに、ブラウザにGoogle ChromeやMozilla Firefox、Microsoft Edgeを使用している場合は、ページを選択してキーボードの「Ctrl+Shift+R」を同時に押すと、そのページのキャッシュを削除して再読み込み(スーパーリロード)してくれます。
もし不具合を見つけたら
弊社では、不具合報告を受けた際は早期の解明に取り組み、またバージョンアップやパッチ当てを通して迅速な問題の修正に努めています。
もしご利用中に不具合と思われる動作に遭遇した場合は、メールフォームよりお問い合わせいただけますと幸いです。
なお、お問い合わせの際には、下記の情報を可能な限り記載いただけますと、早期解明・修正につながりますので、ご協力いただけますようよろしくお願いいたします。
- 不具合と思われる動作の詳細
- 発生した機能/ページ
- 発生時に行っていた操作
- 特定のメルマガID、読者、記事などがあればそれらを特定できる情報
- その他お心当たりのある操作など
最後に
今回は、ワイメールのバージョンアップについて紹介しました。
バージョンアップ操作といっても、バージョンアップの実行ボタンをクリックするだけで後は実行が完了するのを待つだけです。
記事作成時の最新バージョンは2.30になっています。
バージョンを重ねるごとに、機能追加・不具合修正だけでなく、セキュリティ対策や動作の軽量化などの改善も行われていますので、、古いバージョンをご利用されているお客様は、この機会にバージョンアップのご検討をいただければ幸いです。
免責事項
当コラムの内容は、コラム執筆時点での内容です。今後のバージョンアップ等により、仕様やインターフェイスが変更になる場合がございます。