本日もメール配信サービス「ワイメール」の公式コラムをご覧いただきありがとうございます。
メールマーケティングにおいて、読者一人ひとりの状況に合わせた「パーソナライズ」はもはや必須と言えます。その中核を担うステップメールが、ワイメールのバージョンアップ(Ver 2.33)により、さらに進化を遂げました。
Ver 2.32でのステップメールのフロー図表示機能に続き、Ver 2.33で提供された新機能「シナリオ合流機能」は、これまでのステップメールの効果をどう変えるのか。戦略的な活用のメリットとあわせて解説いたします。
目次
ステップメールの本質的な有用性
ステップメールの最大の強みは、ユーザーの「行動」を起点に、最適なストーリーを自動で展開できる点にあります。当コラムでは、たびたびステップメールの効果についてご紹介しておりますが、改めてここで確認してみましょう。
信頼構築の自動化
読者登録直後の最も関心が高い時期に、適切な頻度で情報を届けることで、ザイオンス効果(単純接触効果)による信頼関係を築きます。
教育の標準化
商品の価値を理解してもらうためのプロセスを「仕組み化」することで、営業担当者のスキルに依存しない、安定した成果を生み出します。
タイミングの最適化
運営者都合のメルマガとは異なり、読者が情報を欲している「今」この瞬間にアプローチできるため、開封率やクリック率は極めて高くなります。
ステップメールの効果的な利用については、以下の過去記事もぜひご参照ください。
「分岐」がもたらすエンゲージメントの向上
読者の興味や理解度は一様ではありません。すべての人に同じ内容を送る「一本道」のシナリオでは、ミスマッチによる離脱を招くリスクがあります。そこで効果を発揮するのが「シナリオ分岐」です。
例えば、メール内の特定のURLをクリックした(=関心がある)読者にはより詳細な提案を、クリックしなかった読者には別の角度からの課題提起を行うといった「出し分け」が可能になります。
これにより、読者は「自分に関係のある情報だけが届く」と感じるようになり、配信解除率の抑制と、コンバージョン率(CVR)の劇的な向上につながります。
シナリオ分岐については、以下の過去記事もぜひご参照ください。
「合流」による運用効率と一貫性の両立
今回のバージョンアップの目玉である「シナリオ合流機能」は、分岐させた複数のルートを、再び特定のポイントで一つにまとめる機能です。これが運用の現場に効率化と一貫性をもたらします。
これまでは、分岐させた各ルートに対して、その後のフォローメールを個別に重複して作成・設定する必要がありました。しかし「合流」を活用することで、以下のメリットを享受できます。
管理コストの劇的な削減
「最終的な成約に近いステップ」や「定期的なお知らせ」など、共通の内容を一つのシナリオに集約できるため、修正や更新作業が必要最低限の箇所で済みます。
メッセージの一貫性
ルートごとに情報の乖離が発生するミスを防ぎ、ブランドとしてのメッセージを統一できます。
データ分析の集約
異なる入り口から来た読者が、最終的にどの共通ステップで反応したかを一元的に把握でき、施策の評価が容易になります。
「個別に寄り添う(分岐)」ことと「効率的に管理する(合流)」こと。この相反する要素を両立できるのが、シナリオ合流機能の特筆すべき部分です。
ワイメールでの設定方法
ワイメールのコントロールパネルでは、高度なシナリオ設計を直感的に行うことができます。
シナリオ作成と分岐条件の設定
ここでは、任意のステップメールにおいて、2つのシナリオ(デフォルトシナリオともう一つのシナリオ)が存在し、それぞれすでに1つ以上のストーリーが作成されているものと仮定します。
フロー表示画面で、合流先のシナリオ(分岐元のシナリオ)の分岐ポイントをクリックします。
なお、ここではシナリオの「合流」についてのみ解説いたします。別途指定する分岐条件の詳細は、必要に応じてマニュアルや、過去記事(ワイメールの新機能!シナリオ分岐の使い方【第1回】など)をご参照ください。
合流タイミングの指定
Ver 2.33で、シナリオ分岐設定画面に追加された設定項目が、「他シナリオへの合流」「合流先シナリオ」「合流時期」です。
他シナリオへの合流
このシナリオを他のシナリオに合流をさせたい場合「行う」を選択します。
合流先シナリオ
合流先となる既存のシナリオを指定します。
合流時期
合流を行う時期を指定します。合流時期は必ず、このシナリオの最終ストーリーまで配信した後になりますので、最終ストーリーの配信時期よりも大きい値(+1以上の値)を指定する必要があります。
すなわち、最終ストーリーの配信時期が「6日目」であれば、「7日目」以上を指定します。
合流を設定した場合、合流元シナリオの一番下に合流用のポイントが作成され、フロー図としては以下のような表示となります。
なお、一度合流したシナリオで、その後に再度新しい分岐を作成することも可能です。ワイメールでは分岐上限の範囲内で、複数の分岐・合流が混在した複雑なシナリオ設定も対応可能となっております。
最後に
ステップメールは「自動送信ツール」から、読者の反応を読み取り、それに応える「対話ツール」へと進化し、より人間らしいコミュニケーションが可能となりました。
シナリオの「分岐」によって個別のニーズを拾い上げ、「合流」によって全体の戦略をコントロールする。この柔軟な設計が可能になったワイメールで、ぜひ一歩先を行くメールマーケティングを実践してください。
免責事項
当コラムの内容は、コラム執筆時点での内容です。今後のバージョンアップ等により、仕様やインターフェイスが変更になる場合がございます。
