一斉メール配信システム体験版が14日間無料。月額4,980円からご利用可能。

近年、なりすましメールやスパムメールは増えてきています。そうしたメールの排除を目的として、送信元のドメインが正しいものであるかどうかを判断できるようにしたのが、送信ドメイン認証技術です。こちらでは、送信ドメイン認証の種類と特徴についてご紹介していきます。

一斉メール配信システムを導入する前に、確認しておきましょう。

SPF（Sender Policy Framework）とは、送信元のIPアドレスとDNSを利用して、送信者からのメールが詐称されていないかを認証する方法です。

SPFは、メールアドレスにおけるなりすましを防ぐ一つの方法として使用されており、あらかじめ想定された送信元以外からのなりすましメールを検出できる仕組みになっています。

送信者のドメインのSPFレコードまたはTXTレコードを参照し、取得した値を見て記入されているIPアドレスやドメイン先のIPアドレスから送られているかを確認します。これが一致しない場合は、なりすましメールであると判定します。より多くのドメインが対応することで、効果は高いものになります。

DKIM（DomainKeys Identified Mail）とは、送信メールに電子署名を付与し、受信者側がそれが詐称されていないかどうかを確認できる方法です。DKIM認証を行う場合、送信者側のメールサーバー公開鍵を事前にサーバーに登録しておきます。

メールの送信者は、なりすましや内容の改ざんを防ぐために他社に公開する「公開鍵」と「秘密鍵」を所持し、メールの送信時には秘密鍵を使い署名します。電子署名を活用することで、受信者はメールの内容の信憑性や、改ざんの有無を確認することができるのです。

メール自体に電子署名を添付するため、SPFの欠点であるメール転送時の認証失敗を解決できます。

DMARC（Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance）は、SPF とDKIMの認証技術を利用したもので、送信側が受信側の認証結果を受け取る窓口の公開ができるようになっています。さらに、メール受信側で認証が失敗したメールに関しても下記のように結果レポートを受け取ることが可能です。

• 動作を指定しない
• 隔離する
• 拒否する

これによって、少しずつ様子を見ながら段階を経て、なりすましメールを排除することができます。DMARCを使うには、受信側もDMARCをサポートしている必要があります。