受信ブロックを回避するための目安はありますか?

2018年 5月 01日(火曜日) 15:20
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ワイメールでは、利用者個別に専用IPを提供しており、初期設定時にはほとんどの場合未使用または長く利用が無かったIPアドレスを割り当てます。したがって初期設定が完了した直後は、レピュテーション(送信元の評判・格付け)がほぼ無い状態となります。

よくある質問にあるように、レピュテーションがない、もしくは低い状態で急激に送信通数を増加させると、受信サーバ側から受信ブロックを受けたり、受信後にDiscardされる可能性があるため、徐々に配信数を増やしていくこと(IPウォームアップ)をお勧めしています。

受信ブロックは、特に携帯キャリアやフリーメールアドレスで多く行われ、またメール送信量が少ない(目安として月に1万通未満)場合はIPウォームアップをしなくともよいという見方もありますので、一概にすべてのご利用者様に当てはまるものではありませんが、ワイメールではメールの配信数やリストの質に関わらず、ウォームアップされることをおすすめしています。

IPウォームアップを行う際は、宛先不明によるエラーメールや迷惑メール報告などのネガティブな要因をできるだけ発生させないようにして、注意深く進める必要があります。

バージョン2.15以降のシステムをご利用の場合

自動IPウォームアップ機能(β版)がご利用いただけます。

IPアドレスの年齢に合わせて1時間毎の送信制限を徐々に緩和することで、単位時間当たりの急激な送信数増加による受信ブロックのリスクを低減することが可能です。

下記の1日当たりの読者登録数の調整と併せてご活用ください。

 

手順の目安

1.ワイメールに登録する予定の読者のリストから、事前に有効なメールアドレスのみを選別します。

2.下記のIPウォームアップスケジュール表を目安に、1日あたりの読者登録数を調整しながら、配信します。

例えば、1つの記事を最終的に10万人に配信したい場合は、最初からいきなり10万人を登録するのではなく、

・1日目にランダムに50件登録し配信

・2日目に100件追加登録し、追加登録した読者だけに配信(「登録日」フィルタにより絞り込みが可能※)

・3日目に500件追加登録し、追加登録した読者だけに配信(〃)

・8日目に40,000件追加登録し、追加登録した読者だけに配信(〃)

・9日目に残りの読者を追加登録し、追加登録した読者だけに配信(〃)

・以降は30日以内に異なる記事を全員に送信(もし30日以上期間が空いてしまった場合は、最初からウォームアップを行う)

※すでに全ての読者が登録済みの場合は、あらかじめ属性設定などで各日に送る読者を属性分けしておくことなどによって、送信時にセグメント(絞り込み)配信が可能です。

 

IPウォームアップスケジュール表

累計日数 1日あたりの配信数上限
1日目 50
2日目 100
3日目 500
4日目 1,000
5日目 5,000
6日目 10,000
7日目 20,000
8日目 40,000
9日目 70,000
10日目 100,000
11日目 150,000
12日目 250,000
13日目 400,000
14日目 600,000
15日目 1,000,000
16日目 2,000,000
17日目 4,000,000
18日目以降 前日の上限の2倍まで

※当スケジュールは、Sendgrid社の推奨するウォームアップスケジュールに準じています。

※「1日あたりの配信数上限」は、その日に配信される全てのメールの部数を意味します。よって、もしすでにステップメールやその他のメルマガを運用している場合は、それらで配信される部数を差し引いて計算してください。

※累計日数は、メールを送信する日の累計カウントとなります。従って上記の例で、3日目に500通のメールを送信しなかった場合は、4日目に3日目に行う予定であった作業を行います。以降同様に、1日ずつ日数を繰り上げて対応します。

※累計日数の間隔が30日以上空かないように留意してください。

※受信ブロック等の原因は、IPレピュテーションのみに依存するものではなく、他の要因も加味し総合的に行われます。したがって、この対策のみで受信BOXへの配送や受信ブロックの回避が行われるものではありません。基本は「フリーメールサービス等における迷惑メールフォルダへの振り分けに関する考え方」を参考に、有効なメールアドレスのみを登録し、有用なコンテンツを継続的に配信するよう心がけてください。

 

参考リンク)

 

最終更新 2020年 6月 10日(水曜日) 11:04